2004年10月 | 小説 | コミック |
聖戦記エルナサーガII 4 | 堤 抄子 | ||
聖戦記エルナサーガ 1シリーズの続編。前作のエルナは魔法が使えないことで苦しんでいましたが、今回のエルナは強大な魔力を持っているようです。時代が変わったせいで、魔法を使える方が珍しいようなので、またしても異端者ではありますが。強い心を持つ今回のエルナもまた苦しみながら世界に関わっていくのでしょう。以下ネタバレ。 前作でのラスト近く、「神は魔法を持っていなかった」「神々は去った」そしてSFを思わせた建物。神とは科学力を持った人間あるいはそれに近いものなのでは?と思っていましたが、今回90億キロの彼方から神が語りかけてくるとの話がありました。宇宙に去った神(と呼ばれたもの)は再び帰ってくるのでしょうか? そしてそれはエルナたちにどんな影響を与えるのでしょうか? 今回のエルナサーガも面白いですが、もし読んだことがない方は是非是非前作のエルナサーガを読んで下さい。ある意味もっとも弱いエルナが傷つき苦しみながら、争いを終わらせ世界を救おうとする姿が丁寧に描かれています。エルナを支えるシャールヴィや従兄弟のエイリークなど、脇役たちも魅力的です。 | |||
2004/10/29 |
蟲師5 | 漆原 友紀 | ||
日本らしき国が舞台。感じとしては明治〜昭和初期くらいな風俗なんでしょうか? この世界には虫ならぬ蟲がいる。様々な種類がいて、その生態は謎が多いが、人に大きな害を及ぼすこともあり、幸福をもたらすこともある。その蟲について詳しく近しいのが蟲師。主人公の蟲師ギンコが出逢った蟲と人の物語。蟲と戦う人あり共存する人あり、色々ですが、とても雰囲気のあるマンガです。以下ネタバレ。 一番印象に残ったのが最後の「暁の蛇」です。つらい出来事忘れることは幸いなんでしょうか?大切な記憶とセットになったあまりにも苦しい記憶をなくした彼女は幸せそうですが、側にいる息子そして読んでいる私はそれ故に切ないです。 | |||
2004/10/26 |
てるてる×少年9 | 高尾 滋 | ||
現代なんだけど、忍者もの。そして忍者と仕える姫の恋愛ものです。前作の「ディア・マイン」もそうでしたが、やさしくて切ないマンガです。不器用で優しい登場人物たちをみてると、なんとか幸せになって欲しいな〜と感じます。「ディア・マイン」に比べると色々陰謀もあるようですが…。以下ネタバレ。 前巻が才蔵が裏切ったという衝撃で終わっていましたが、やっぱり才蔵は才蔵で裏切ってようが表がえってようが(?)変わらない様子でホッとしました。 | |||
2004/10/26 |
白蛇島 | 三浦 しをん | ||
前に読んだ月魚が面白かったので読んでみました。これもかなり雰囲気のある話でした。 持念兄弟制度がうらやましいです。実の兄弟よりも兄弟ですよね。でも、確かに気が合う同士が選ばれる保証もないわけで、そう考えると普通にはやっぱりうっとおしい制度というべきなのかも。 三浦しをんの書いたものは、長い間雑誌小説ウィングスに載っている笑えるエッセイしか読んだことなかったので、月魚読んだときは本当に驚きました。今回の話もエッセイからは遠かったので、次に読む本が両者の中間ぐらいなら納得できると思うんですが…。 | |||
2004/10/25 |
百鬼夜行抄12 | 今 市子 | ||
今回の帯の「四季折々に妖魔あり!!」にふさわしく、相変わらず人間よりも妖怪に囲まれてる気がする律の話。今回は従姉妹の司ちゃんがらみの話が印象的でした。以下ネタバレ。 律と司が対である…という話は既に何回も出てきてますが、今回の「水辺の暗い道」もそういう話でした。しかし驚きました。超マイペースな司ちゃんに彼氏が! まわりは律とくっつけたがっている(司の父は除く)ようですが、どうなるんでしょう? やっぱり尾黒と尾白はかわいいですね。また酒盛り余興シーンがみたいです。 | |||
2004/10/23 |
暗き神の鎖(中編)流血女神伝 | 須賀 しのぶ | ||
発売当時読了してますが、もうすぐ新刊出るはずなので再読。今一番楽しみにしてるシリーズです。ファンタジー要素が入った架空歴史もの(モデルはヨーロッパとトルコあたり?)という感じの話です。ストーリーは王道なのですが、主人公の少女カリエの波瀾万丈っぷりと容赦のない展開でぐいぐい引き込まれます。読むときは是非帝国の娘 (前編)コバルト文庫―流血女神伝から。以下ネタバレ。 ミュカの出番が多くてやっぱり嬉しい。何事にも真面目な彼は今一番好きですね。身分はあるし、国をある意味背負ってるし、女神の加護も受けてるし、色んな障害があってミュカとカリエが結ばれるのはちょっと難しい気がしますが、何らかの形で報われて欲しいな〜と思います。今回のイーダルとのコンビは、なかなか良い感じです。しかしまさかミュカとイーダルが組んで、ザカールに向かうとは…。 本当に新刊が楽しみです。この中編のあとがきにも載ってましたが、須賀しのぶさんのHPが出来たようです→こちら。日記が楽しいです。 | |||
2004/10/19 |
第六大陸1・2 | 小川 一水 | ||||
タイトルを見たときは南極へ行く話かと思いましたが、上のイラストの通り月へ行く話。近未来において月に民間商業施設建設を目指す人々の話です。まず読み始めて思ったのが、本当に近未来がこんな世界になるといいな…と。比較的中立的な立場にある日本。まだまだ宇宙は身近ではないけれど、宇宙に夢を託す世界中の人々。 月面に結婚式場!ロマンですね。作中いかに月に物資を運ぶことが大変で経費がかかることか、繰り返し出てきます。こんなに色々大変とは思いませんでした。 | |||||
2004/10/16 |
春陽 | 佐島 ユウヤ | ||
買った後なんとなくず〜っと積ん読状態でした。特殊な能力を持つ叔母と特殊すぎる能力を持つ兄と暮らす圭一が主人公です。一話完結型で七話収録されています。基本的にいわゆる心霊現象を兄弟が解決していきます。 一話一話はそんなに強烈な話では、ありません。何話も読んでいくなかで、キャラの性格境遇がつかめてきて、少しずつ印象が深くなっていきます。全体的になんとなくのんびりした空気が流れていて、時に殺伐としていても読後感が悪くありません。この兄弟の話、もう一冊くらい読んでみたいのですが、続編はまだ出てないようですね。 | |||
2004/10/14 |
キーリ6はじまりの白日の庭(下) | 壁井 ユカコ | ||
前の巻の感想はここ。以下ネタバレ。 ハーヴェイと兵長はストレートにキレてました。キーリが死んでなくて良かったです。回りに被害甚大になるとこでした(^^;)。 | |||
2004/10/12 |
ドミノ | 恩田 陸 | ||
恩田陸らしからぬドタバタのコメディ。今回再読しましたが面白いです。東京駅を舞台に登場人物紹介に登場するだけで28人が、それぞれ行動した結果ドミノのように事件が起こり…という話です。恩田陸の話は独特の雰囲気がある話が多いですが、これはそういう印象はありません。しかしこれだけの人が登場して、平行していくつも起こる事件を混乱せずに最後まで読ませるのは凄いです。以下ネタバレ。 普通に仕事していたはずの生保職員と元暴走族がからんで何故かカーチェイスとか、爆弾犯と子役タレントとか、別の生保職員と元警察官とか、別れ話をするはずだった恋人同士とか、もう色んな人たちが東京駅で追いかけっこというか相手を探してる状態(カーチェイスだけは東京駅以外の部分が多いですが)で、更にあの人を探していたけどこの人も探してるとかどんどん状況的に悪化していくのが、面白いです。 楽しい話を読みたい人にはお勧めです。 | |||
2004/10/11 |
彼氏彼女の事情19 | 津田 雅美 | ||
外面優等生だった雪野と有馬の恋愛もの…だったはずですが、今回は有馬一族の話。有馬の父と義父(父の兄)の確執です。以下ネタバレ。 有馬の父たちのすれ違い→和解→すれ違い…これが有馬のトラウマの原因なんですね。明らかに悪役な有馬の実の母に比べると、有馬の父の方は繊細な故に崩れていくって感じです。面白いのですが、カレカノがこういうところに話が来るとは最初に読み始めた時には予想出来ませんでした。 次巻からは雪野主役に戻るということなので、どう展開していくか楽しみにしています。 | |||
2004/10/9 |
彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ | 雪乃 紗衣 | ||
官吏となって国を良くしようと目指す少女秀麗が主人公の中華風ファンタジー4冊目。今回は舞台が移動したことで、登場人物も増えてます。今後に繋がりそうな人物も登場。なかなか気になる展開です。以下ネタバレ。 今回の新登場の千夜=朔洵というのは割と最初の方になんとなくわかってました。彼がはまる場所がそこしか空いてなかったので。しかしあんなに歪んでいてかつ黒幕だったとは思いませんでした。秀麗にとってはある意味気になる人になってしまったようなので、やっと本心のカケラを明かしてくれた静蘭と合わせて今後が楽しみです。個人的にはやっぱり王様が秀麗にはベストな気がするんですが、秀麗の目標と矛盾してしまうんですよね(^^;)。 | |||
2004/10/6 |
おおきく振りかぶって1・2 | ひぐち アサ | ||||
すすめられたので読んでみました。中学時代ヒイキでエースピッチャーだった為チームメイトに嫌われて自信がない男になってしまった三橋と、三橋が新たに入った高校のチームで出逢った強気なキャッチャー阿部を中心にした野球マンガ。登場人物が熱いです。熱い情熱とか熱い友情と好きな人にはおすすめです。といっても、根性ではなく楽しい話です。面白いのか半信半疑で読んだものの、すっかり続きが楽しみになってしまいました。以下ネタバレ。 あんなにも弱気なくせに、妙に頑固だったり意外とへこたれない三橋はいいキャラです。阿部がどうにかしてやりたいって思うのもわかります。勝ったことで信頼の第一歩は築いた様子は読んでいてドキドキします。 他のチームメイト田島とか花井とかも良い感じです。 | |||||
2004/10/5 |
冥夜の帳を切り開け | 結城 光流 | ||
あの安倍晴明の孫!と呼ばれる安倍昌浩が主人公の11冊目。初めてみたときは「また晴明か…」と全然気にとめていませんでしたが、何冊か読んでみたら非常にオーソドックスなストーリーだったので驚きました。少年の成長もの&ボーイミーツガールですね。以下ネタバレ。 毎回どうなるのかなと楽しく読んでいるのですが、ちょっと同じパターンが繰り返されてる気がしてきました。昌浩の回りの大事な人がピンチ→命がけで頑張る→何かを失ったりするが守りきるってパターンです。今回は晴明でしたが、ラストでとりあえず助けられたようですし。 色々待っているシリーズが多いせいで、コンスタントに出る作者には期待してしまいます。是非だらだらしないで、綺麗にラストまで持って行って欲しいです。 | |||
2004/10/4 |
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